|
パーソナル・イメージとは |
ファッション・イメージは、ファッション・コーディネート=外面のイメージの重要な指針となります。しかし、人間は個人ごとに様々な内面的特徴も持っており、生活や行動のスタイルとして表出します。そういった内面の差異も、分析の結果、パーソナルカラーやファッションイメージと同様に大分別して把握されています。いわば「内面」のイメージのタイプも存在しているのです。
パーソナルカラーも、ファッションイメージも、個人の「外面」のイメージを把握する手段であり、対人の際の自己演出目的に有効活用される理論です。しかし、そういった「外面」のイメージと「内面」のイメージがかみ合っていなければ、せっかくタイプ通りにあわせたカラーもファッションも効果が半減し、逆にちぐはぐで軽薄な印象/イメージを相手に与えてしまうことになります。娯楽・趣味・仕事などライフスタイルに合ったファッションスタイルに、内面のイメージを目に見える「色」「形」でさりげなく盛り込むことで、ナチュラルでまとまりのある個人像を演出することが出来ます。 |
|
スタイリングイメージと個人像の関係例 |
おだやかな性格・スマートな外見のAさんが、流行のファッションスタイルをチョイスする場合、中央のラフでカジュアル感の強いスタイルでは、Aさんのキャラクターと衣服のギャップが顕著に出てしまい、上手く自己演出できているとは言い難い感じです。右端のクラシカルでオーソドックスなスタイルならば、知的で落ち着いた印象があり、Aさん自身の真面目で柔和な人柄とも相まって、良い演出効果を生んでいるといえます。 |
内面と外面のイメージがかみ合っていないファッションスタイルは、第三者にとっては違和感を感じます。自然体で無理のないスタイリングをするために、自身を俯瞰で見つめ、内面のイメージタイプを把握することが大事です
|
内面と外面のイメージ |
「内面」のイメージは、行動/趣味/ライフスタイルから読みとることができます。いわゆる「趣味/好み」の問題として、洋服選びを大きく左右するものでもあります。また、個人の持つ「先天的な外面のイメージ」として、顔/体型/体色など身体的特徴のパターンも存在しています。さらにそれにファッションイメージのパターンを加え、この三つがうまくかみ合わさっているところがその個人をもっとも魅力的に演出しうるイメージ/スタイルとなります。この「内外両分野を含めたスタイリングイメージ」は、「パーソナル・イメージ」ともいえるべきものであり、パーソナルカラーと同じく縦横軸を基準としたチャートやイメージナビゲーターによって把握する理論が多数存在しています。
|
|
「内面」「外面」のイメージの分類 |
「内面」「外面」の様々なタイプのイメージ分類は、大きな縦横軸を基準にした4タイプに分けられます。お互いに共通要素を含みつつ、それらの統合の結果できあがるイメージの相対的な差異によって、第三者をいずれかの分類に当てはめる考え方です。
「内面」「外面」「ファッションイメージ」のタイプ分類が結びついて成立している「パーソナル・イメージ」の概念について紹介します。下のテキストリンクよりご覧下さい。 |
参考文献
「カラーコーディネーター入門/色彩 改訂版」日本色研事業部
「ファッション・スタイルプランニング」本山光子/ファッション教育社
「ファッションイメージ小辞典」遠藤雅弘/三一書房 |