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1960年代 |
1960年代は、ベトナム戦争の開戦やビートルズの世界的人気、日本では64年の東京オリンピック、高度経済成長、学園紛争など、大戦後世代の若者達をまきこんだ新しい動向が目立ち始めました。
60年代のファッションの流行は、かつてのオートクチュール(高級仕立服)からプレタポルテ(高級既製服)へと変化し始めました。機能的でシンプルなスポーティブルックが登場し、61年マリー・クワントがミニスカートを発表、後にアンドレ・クレージュも65年のパリのオートクチュールコレクションで発表し、世界的に「ミニ・ブーム」が起こりました。
化学技術の発達で、鮮やかな色彩の再現が可能になったのもこの時代です。60年代初頭からデパートではカラーキャンペーンを展開し、婦人服にとどまらず紳士・子供服や室内装飾にまで影響を与えました。
60年代後半は、ヒッピー文化の台頭で、蛍光色を使ったサイケデリック・アートやポップアートが誕生し、ファッションにも取り入れられました。それと連動して、Tシャツの上着化現象やジーンズの定着などのドレス・ダウン化も進みました。
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主な流行色
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・サイケデリック・カラー
・クレージュのトリコロール
・カラーキャンペーンの
シャーベットトーン
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産業の隆盛・技術の向上ととも、社会的な問題も新たに登場しはじめたこの時代から、鮮やかな色彩が大量に流通し始めました。
その他の年代の流行色は、下のテキストリンクよりご覧下さい。 |
参考文献
「カラーコーディネーター入門/色彩 改訂版」日本色研事業部
「ファッションコーディネート色彩能力検定一級編」(社)A・F・T |