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1980年代 |
1980年代は、79年の第二次石油ショックの影響下に始まり、中期まで経済の低迷が続きました。日本では83年ごろから景気回復の兆しが見られるようになり、後に円高景気による地価や株価の高騰につながります。
ファッションの世界では、フォークロアファッションは下火になり、ワイドショルダー・肩パットなどの構築的なデザインが主流になります。消費者の意識は個性化志向が高まり、「ブランド・ブーム」が起こります。後半になると、地球環境問題に視野を向けたフェイク・ファーや人工皮革など新素材が注目を集める一方、カジュアルなスタイルも人気を呼び、ファッションの多様化/個性化が進展しました。
カラーでは、川久保玲や山本耀司が発表したモノトーンが世界的なブームを呼び、80年代を席巻しました。また、クラシックスタイルの再評価にともないダークカラー/ネービーなども定番色になりました。後半になると、エコロジー志向に基づくベージュ/ブラウンなどのエコロジーカラーが指示されました。
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主な流行色
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・ モノトーン
・ カジュアル/パステル
・ エコロジーカラー
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経済復活・ライトでデコラティブなスタイルがもてはやされたこの時代は、ポップでカジュアルなカラーや、高級感を感じさせるカラーが流行しました。
その他の年代の流行色は、下のテキストリンクよりご覧下さい。 |
参考文献
「カラーコーディネーター入門/色彩 改訂版」日本色研事業部
「ファッションコーディネート色彩能力検定一級編」(社)A・F・T |