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1990年代 |
1990年代は、ドイツ統一・ソ連崩壊・EC統合など世界的に「再構築」の時代を迎えます。日本でもバブル崩壊による不況の慢性化や社会的事件の続発などで不安感が蔓延した時代でした。
ファッションの世界でも不況の影響をうけ、古着にインスパイアされたシャビールックが発表されます。エコロジーをコンセプトに、廃棄物を再利用した様々な新素材が発表されました。60.70年代の再評価に基づくフレンチカジュアルなどの懐古的なスタイルが復活する一方で、近未来を意識したサイバーパンクやユニセックススタイルなども登場しました。
80年代後半からのエコロジーカラーやダークカラーが継続する中、色味を抑えた新たなトーンであるオフ・ニュートラルが登場しました。一方、古着の流行などによる色の復活や、景気回復への期待を込めた高彩度なビタミンカラーも中期以降打ち出される様になりました。 |
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主な流行色
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・ ビタミンカラー
・オフ・ニュートラルトーン
・ フレンチ/トラッド
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不況の中で、リバイバルやリサイクルが注目されたこの時代は、布帛素材の進歩による繊細な色彩表現や、過去のファッションスタイルおよびそのカラーの現代解釈などが多く見られました。
その他の年代の流行色は、下のテキストリンクよりご覧下さい。 |
参考文献
「カラーコーディネーター入門/色彩 改訂版」日本色研事業部
「ファッションコーディネート色彩能力検定一級編」(社)A・F・T |