酉の市が催される各神社では、鳥に縁のある神様が祀られています。代表的なものは、日本武尊、大鳥連祖神、そして鷲神社のご祭神・天日鷲命などです。
天日鷲命は、日本神話に登場する神で、天の岩戸開きの段で演奏していた弦楽器に鷲が留った事が神名の由来です。阿波忌部氏の祖神とされ、また木綿・麻などの繊維植物や穀などを植えた事から、製紙紡績、殖産の神とされます。麻や穀の枝、工具などを執った姿で表されます。神使は鷲や梟などの猛禽類とされています。
忌部氏族が阿波から房総へ渡って開墾したという古伝を裏付けるかのように、天日鷲命は関東一円の神社で主祭神として祀られており、特に製紙業の盛んであった江戸下町において、現在の台東の鷲神社は「鳥の社」として厚く信仰されました。一方、天日鷲命の本籍地である阿波・徳島では、ほとんど「お酉様」としては知られておらず、専ら阿波の国の祖神「麻植の神」として名だたる古社で祀られています。「お酉様」の観念は、あくまで関東・江戸の文化の中で、日本武尊などと並んで関東に縁ある神としての信仰を下敷きに育まれてきたのでしょう。
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