鬼子母神(訶梨帝母、歓喜母)は、大乗仏教の護法天部の一尊です。古代インドのハーリーティー女神が仏法の守護神として編入されたものです。
安産・子育て、除災招福のご利益が有名です。
異国風の着物と天衣を纏った天女形で、胸に一子を抱き、周囲に幼子を遊ばせ、右手に多産の象徴である吉祥果(柘榴)を執る姿で表されます。日本では仏教宗派や寺院によっては、合掌した憤怒相、子供を連れた鬼女相で描かれる事もあります。
鬼子母神は妙法蓮華経陀羅尼品第二十六において、十羅刹女を伴って法華経信者を護持する神と説かれ、日蓮宗をはじめとした法華経信仰では重要視されます。羅刹とは夜叉などと同じく、バラモン教由来ではないインド土俗の自然神で、恵み深さと凶暴さを併せ持った精霊です。鬼子母神も仏典内で、お釈迦様に諭されるまでは人の子を攫って食べる夜叉であったことが説かれています。初期大乗仏典には、鬼子母神や四天王など土俗神を出身とする神々が数多く取り入れられており、後の密教における明王信仰の成立にもその方針は引き継がれてゆきます。仏教の初期理念が反バラモン思想であり、カースト制のバラモン階級以外の層に支持されていた事を物語っています。
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