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対比・その2 |
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色相対比 |
色相の異なった色が配されたとき、それぞれの色相が色相環の反対方向に移ったように感じられる対比効果です。色相の異なる二つ背景色上に同一色の図色を配すると、各背景色の心理補色が誘発され図柄に混色されて知覚されます。背景と図柄の面積比が大きいほどその効果は大きく、背景と図柄の色の明度が近いほど、また高彩度同士の組み合わせほど大きく効果が発揮されます。
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補色関係の赤と緑の地色に、同じ青紫の模様を配したとき、心理補色の影響で、それぞれ「青みの強い青紫」「赤みの強い青紫」に見えます。
赤と黄の地色に、同じ暖色系のオレンジの模様を配したとき、黄の地色上の模様は色相環上で「青紫に寄った」=「赤みの強いオレンジ」に、赤の地色上の模様は「青緑に寄った」=「黄みの強いオレンジ」に見えます。
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彩度対比 |
彩度の異なった色が配されるとき、彩度の高い色は一層鮮やかに、低い色は一層彩度が低く見える対比効果です。彩度対比は、色相/明度差が似通っていて、彩度差の大きい二色間で起きやすい現象です。 |
無彩色=グレー(mG)と高彩度=ビビッドトーン(v)のブルーの地色上に、中彩度=ソフトトーン(sf)の同じ模様を配したとき、グレー上の模様は彩度対比によってより鮮やかに、ビビッド・ブルー上の模様はより彩度が低く見えます。
補色関係にある赤と青緑の高彩度=ビビッドトーンの地色に、中彩度=ライトトーンの青緑の模様を配したとき、心理補色の影響で、赤地上の模様はよりはっきりとした色みで=彩度が上がって見え、青緑上の模様は、心理補色=赤が重なることで少しにごって=彩度が下がって見えます。
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補色対比 |
補色同士を配した際に、心理補色が誘発されてお互いがより一層彩度が増したように見える効果です。※明度差が無い補色同士でこの効果が生じるとハレーションを起こしやすくなるので、注意が必要です。 |
補色関係のオレンジと青緑の地色に、それぞれの補色の模様を配したとき、「補色対比」がおこり、より一層模様が鮮やかに見えます。
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色陰現象 |
対比効果の一種で、周囲の色の補色が中心の図柄に重なって見える現象です。 |
補色関係の青紫と黄の地色に、それぞれ無彩色の模様を配したとき、「色陰現象」がおこり、無彩色に地色の補色が重なって見えます。
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その他の代表的な色の見え方は、下のテキストリンクよりご覧下さい。 |
参考文献「カラーコーディネーター入門/色彩 改訂版」日本色研事業部
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