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PCCSにおける調和配色 |
色相ごとに固有の異なる明度をもつという考え方は、自然界の原理に基づくものであり、色彩調和にとって重要な概念です。各色彩体系における色相環において、円周最上部の色相が黄色、最下部が青紫色という色相配置になっていますが、これはまさしく自然界の原理に基づく明度関係を示しています。PCCSにおいても、この自然界の原理を基本的な構成原理としてとらえています。
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配色 |
配色は、色と色を組み合わせることです。PCCSでは明度と彩度を合わせた「トーン」という概念を取り入れており、「色相」と「トーン」を手がかりに配色を決めていく方法を採用しています。PCCSは表色系であり、「色相番号」と「トーン記号」によって色の属性が体系化されているので、論理的に配色を組み立てていくことが可能です。この論理性は、表色系という色の分類方法独自の、配色調和に際しての大きな利点の一つといえるでしょう。この色相とトーンの相互関係の中から理論的に調和する色同士を選んで組み合わせたとき、調和のとれた配色が生まれます。
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上のトーン表をクリックして、データベース/PCCSトーンのイメージ・チャートをご覧下さい。
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色彩調和の形式 |
PCCSの調和配色では「色相」「トーン」とそれらの「共通」「対比」という概念によって形式づけがなされています。また、PCCSにおいては「不調和な色の組み合わせ」という概念が無く、無限の色の組み合わせも、いずれかの調和形式に該当するという観点から色彩調和論を体系化しているのが特徴です。
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上の形式表の任意の位置をクリックすると、「共通性」と「対比」の調和形式の詳細なページへジャンプします。
その他の色彩調和の概念は、下のテキストリンクよりご覧下さい。 |
参考文献「カラーコーディネーター入門/色彩 改訂版」日本色研事業部
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